迷ったり、悩んだりしたときに、心の支えとなる1冊を
辻堂ゆめ先生

2月26日発売の新刊『ばんざい!ぼくらのフシギ島 ~悩んだら、いつでも来んね~』、作者の辻堂ゆめ先生は、みんなが心のなかにかかえている小さな不安や優しさを、ハラハラドキドキのミステリにして届けてくれる、物語作りの名人です。
今回、先生が舞台に選んだのは、全国各地から島へ引っ越して、島の学校に通う「離島留学」という、めずらしい体験。
どうしてこのテーマを選んだのか、物語ができあがるまでのヒミツを教えてもらいました!
質問1
本のテーマで「離島留学」を選んだのは、なぜですか?
辻堂ゆめ先生(以下、辻堂先生)
大学時代の後輩(宮崎出身)が、「弟は島根県の隠岐島の高校に通っている」と話していたことを思い出し、離島留学というテーマに興味を持ちました。
児童書を書くなら舞台は学校がいいけれど、ちょっと風変わりな学校生活を描いてみたいという気持ちがあったので、調べていくうちに「これだ!」とどんどんのめり込んでいきました。
質問2
『ばんざい!ぼくらのフシギ島』にはいろいろな困難を抱える子どもたちが出てきます。
こうした子どもたちを描くにあたり、特に意識されたのはどのようなことでしたか?
辻堂ゆめ先生
綺麗事は書かず、現実を見つめることです。
小学校高学年にもなると、社会のことが少しずつ分かってくる。
大人が想像する以上に、日々いろいろなことに考えを巡らせている。そんな読者の方々に、この作品を通じて真摯に向き合いたいと思いました
質問3
涼や才津など、登場人物にモデルはいますか?
いない場合、なぜこのようなキャラクターにしたかを教えてください。
辻堂ゆめ先生
モデルはいませんが、「都会から来た子」と「島の子」が交流することは「離島留学」というテーマを選んだ時点で決まっていました。
ではどちらを探偵役にするか? 視点人物は誰か? どんな外見や性格にすると違いが際立ちそうか?というようなことを一つずつ考えていくうちに、涼や才津といったキャラクターが自然と立ち上がってきました。
質問4
読者の皆さんにメッセージをお願いします。
辻堂ゆめ先生
悩んだり、迷ったり、壁にぶつかったり。生きていると、いいことももちろんあるけれど、難しいこともたくさん起こります。
そんなときに心の支えになったらいいな、と思う作品を書きました。
いつでも好きなときに、この本の中に遊びにきて、涼や才津と一緒にのんびりゆったり、学校生活を送ってみてくださいね。
質問5
普段、本をあまり読まない子どもたちにメッセージをお願いします。
辻堂ゆめ先生
「本を読みなさい」と大人たちはたびたび言いますが、楽しいことは他にいくらだってありますよね。
私もそうです。忙しいときや疲れているときは、テレビやスマホをぼうっと見ているほうが楽。だから、「なんだか今日、すごく時間があるなー、暇だなー」と感じたときがあれば、そのときにはぜひ、だまされたと思って本を手に取ってみてください。
時間をかけて物語や自分自身と向き合ったぶんだけ、返ってくる「何か」がある。それが読書なんじゃないかなぁと、私は思っています。
辻堂先生、素敵なお話をありがとうございました。
この本には、いろいろな悩みをかかえて島にやってきた子どもたちの成長や、ふだんの学校生活では絶対に味わえないような「島ならではの体験」がたくさん紹介されています。
読み終わったあと、「行ってみたい!」という気持ちになった人は、離島留学でできるさまざまな体験についても、調べてみてくださいね。
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